ひとり酒

店主は古本屋になる前は、約24年間サラリーマンをしておりました。日系および外資系の企業5社に所属した経験があります。サラリーマンに戻りたいなどとは金輪際思ったことはないですが、いわゆるアフターファイブのライフスタイルについてはサラリーマンの時の方が店主には合っています。
店主はいわゆる無芸大食ならぬ「無芸大飲」のため、もっぱら就業後は酒を飲んでいました。仲間と行くこともありましたし、一人で行くことも多かったように思います。
古本屋になって気付いたことは、一人で飲む場合はサラリーマンのようにある程度ストレスがないと酒を飲めないということです。古本屋にストレスがないとは言いませんが、いわゆる対人的ストレスはあまりありません。思うように売れないとか、思うように仕入れができないというような自分に起因するものがほとんどです。しかしサラリーマンの場合は上司がどうとか同僚がどうとかというように、ストレスの要因を他人のせいにすることができるものです。この他人のせいにすることを大いに促進するものが酒ということになります。
サラリーマンのひとり酒が全てこのようなネガティブなものとは言いませんが、そのような飲み方であったとしても今の店主にはうらやましく思えてしまうのは何故でしょうか?