どのような古本を扱いたいか

当店は哲学、歴史学、心理学等の人文系の古本をメインに扱うことを謳っているが、それほど厳密に分野を決めているわけではない。
店主は大学時代は文学部にいたから何となくこの分野についてイメージしやすいだけの話である。
それとその分野についての古本が思うように仕入できるとは限らないということも、この仕事の難しいところである。
店主が心がけていることは、どのような分野であろうとその時代(その時代の課題)と真剣に格闘したうえで生み出された書物を扱いたいということだ。そのような書物は必ず時代を超えて読んでいかれる可能性を持つと思う。
従って古い、新しいについてのこだわりは店主はあまり持っていない。問題は時代や時代の課題と真剣に格闘しているかどうかだ。