単なる体制内矛盾では?

近代的体制維持装置としての学校のそのカリキュラムの一部が遵守されなかったとしても、その根底にある理由が受験体制における競争上の勝利のためだとすればそれは単なる体制内矛盾でしかない。
国際化時代において世界史を履修しないことによる問題点を論ずることよりも、過ぎ去ろうとしない世界史における近代性そのものを論ずるスタンスをいかにもつこと事の方が重要である。