古本屋には向かない?

店主は遠い昔の学生時代は、西洋史専攻であった。西洋史の場合は研究用の文献を手に入れるとは、新刊を別にすればほとんどがどこかの図書館から借りてコピーを取るということであった。研究対象の国へ行けば当然古本を買うということもあったかと思うが、学生・院生レベルではほとんどそこまではしないしできなかった。
よって店主は本の外形よりも中味が読めれば、別段コピーでも構わないという感覚が身についているのである。まして初版で帯付きでないと困るというような感覚は、全く理解できないわけではないが個人的にはあまりこだわりがない領域である。
中味が読めればコピーでも良いと思っている人間は、あまり古本屋には向かないかもしれない。よって当店はコピーとかわらない格安の値段で古本を提供しているのであります(ごく一部のレア本を除きまして)。