軟弱な古本屋

いつも通り水曜日は資料会に行く。そそられるものがあれば強気の札(店主の場合はたかが知れた金額でしかないが)を書いてしまいそうな気分であったが、結構地味系の出品が多くて胸をなでおろす。4階では大山を2口安い札で買うことができた。宅配便での発送費用の方が割高になりそうだ。
そうは言っても単に買うだけであれば、車で神田まで行く必要はないだろう。車での往復は、高速代、ガソリン代、駐車料金、時間等を考えれば電車よりも高いコストを払う必要があり、おまけに事故が起きる可能性がないとも言えないからだ。
さて今日の出品物の中には天にホコリがあるものが結構あったのだが、市場ではこのような本は「ウブ口」として好まれる傾向がある。それはそれで理解できるのだが、店主はやはりホコリは好きではない。何故か病気になりそうな気がするからだ。そのようなことを考えているのは店主だけかと思っていたが、いつも市場で一緒になるKさんも同様な意見の持ち主であることが本日判明した。しかも重い大判の書籍が嫌いであることも店主と同じである。あまり古本屋に向きそうもない傾向を持つ軟弱な二人であるが、Kさんの場合は催事も何回かこなしておられるので店主ほどではないだろうと思う。
軟弱な古本屋はやはり店主だけかもしれない。