異次元の世界

月曜日の神奈川の市会では、人文、社会科学系の白っぽい本が大量に出品されていた。事前にその情報は知っていたのだが、何故か朝から戦闘意欲があまりなかった。しかしいくつかの山に入札する。結果は全くかすりもしない異次元の世界の落札価格であった。このような場合は全く悔しさもない。「はい、そうですか」という感じである。いくら戦闘意欲があったとしても結果は同じだったと言える。
いくら自分の好みのジャンルであったとしても、ビジネスとして成立するかどうかの方が優先する。ネット古書店の場合は、ブランド力に頼ることはほぼ不可能に近い。価格選好性の極めて高いマーケットでいかに商売をしていくかこそが本質的なことなのである。そうであれば市場の歪みがあまりないところで勝負をしても意味がない。市場の歪みを見つけることこそ、ネット古書店の生きる道である。