「権力論」の欠如

柳澤大臣の再度の失言らしき問題に関して。
大臣の「労働時間だけ売り物」発言に対する批判として、、民主党川内博史氏の「現場で一生懸命働いている方に失礼だ」という論点では何も問題の解決にはならない。柳澤氏の問題の捉え方自体は二項対立的であることは確かであるが、それに対して主体的に考えて行動しているという労働者像を対置してしまっては、労働者という「主体」そのものが権力になってしまっている情況を説明できもしないし乗り越えていくこともできない。
荒々しい権力論に対して、いかにも素朴な感情論で対峙する愚かさにどう反応すれば良いのだろうか?